F1開幕

 予選のゴタゴタもあって,波乱含みの開幕になりましたが,見ていて感じたことを2,3…。
 まずは,やっぱりフェラーリは今年も速いな,ということ。まだ前年のマシンの改良型とはいえ,決勝のラップはまったく遜色ない速さを見せ付けてくれました。残り3戦は今の“2004M”で走るようですが,2年前(?)のように前倒しで新車投入とはならなさそうです。
 次に,BARの台所事情がほぼ完全にあらわになってしまいました。エンジンパワーはコーナーの立ち上がりなどを見ていると去年の水準程度にはありそうなのに,一向に前に進まないマシン。今年のレギュレーションで増えた空気抵抗をそのまま受けてしまっている感じがありました。『改善はヨーロッパラウンドから…』などと考えているとしたら,今年1年棒に振る事にもなりかねません。去年の成績からも今年の体制からも,もう言い訳ができる状態ではありません。一刻も早い対応が望まれます。
 最後に,レッドブルの意外性でしょう。あの予選があったからとはいえ,フォードの頃よりははるかに見るべき点が多いレースでした。デビクルもまだ終わりじゃないというところを見せてくれました。もちろんこの1戦だけ見て全ての判断はできませんが,今後も注意してみたいと思わせるのに十分なレースでした。
 さあ,次は2週間後のマレーシア。灼熱のレースにエンジンやタイヤは持ちこたえるのか(BARを除く?)? 楽しみな1戦です。